終わりは始まり

今年の桜もすっかり落ち着き陽気も春らしくなってきました。

ほんの少し前までは別れや新たな出会い等で浮き足立っていた時期でしたが

個人的には、この時期の東京は特に好きです。

 

そして少なからずファッションの世界においても終わりや始まりが存在したりします。

 

20数年に渡りARNYSのデザイナーだったドミニク・ルリス氏が独立し自らの名を冠にしたブランドのTIEを今回初めてお取り扱いさせて頂いております。

以前、ARNYSのTIEは原宿店のスタッフ内でフロア問わず流行りました。「アトリエ・タイ」と呼ばれるARNYSのアイコンとも言えるそれは独特な色合い、柄行、ダブルフェイスの生地や七つ織り製法がスタッフの間で好評となり顧客の方へご紹介させて頂いたのです。当然、スタッフの着用率も高く品揃えとして自然と思わせるブランドでした。

残念ながらARNYSは昨今のファッション業界の事情によりブランド、店共に閉店してしまいました。先日サンジェルマンのCAFEの老舗「CAFE DE FLORE」の名ギャルソンのY氏にその事を聞くまで恥ずかしながら知りませんでした。

Y氏もとても残念がっておりましたが私も変わらずに存在するだろうと思っていた老舗ブランドが無くなってしまった寂しさと入荷する筈が入荷してこない理由が永遠となってしまい同じ思いでおりました。

そんなタイミングで「LE LYS」のTIEが入荷して来たのです。

どこか「アトリエ・タイ」に似た表情、色使いだったりします。

ダブルフェイスでは無いですが柔らかい生地を使用し必要な箇所だけに芯を使い七つ織りのセブンフォールド製法はアトリエ・タイを基にしてハンドメイドで作られています。 

しかしアトリエ・タイをそのまま継承するのではなく例えば小剣は大剣の色を拾い無地で表情を変えている仕立てはルリス氏の独自的なセンスや新しさ、パリの粋を感じさせます。

 

昔は「右岸のHERMES、左岸のARNYS」と表現されておりましたが今では幻となってしまいました・・・

しかしながら新たな始まりと出会いに感謝です。

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タケナカ